[arsc-ml 134] 第153回地域科学ワークショップのご案内

zhang yang zhang @ se.is.tohoku.ac.jp
2017年 5月 19日 (金) 10:13:52 JST


拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 さて,第153回地域科 
学ワークショップを,下記の通り開催する運びとなりまし たのでご案内申し上 
げます。ご多忙中とは存じますが,是非ご出席ください。 記 日 時:2017年5月 
26日(金)16:00〜18:00 場 所:東北大学 情報科学研究科新棟412号室 報   
告  者:藤原直哉(東京大学生産技術研究所)

アブストラクト:
 人の流動は、都市の構造や機能を決定する重要な要素のひとつである。
近年、GPSなどを利用することで詳細な地理空間データを得ることが
可能となりつつある。都市の形成およびその理論的解明は都市経済学
の重要な研究課題であるが、本講演では、複雑ネットワーク科学の手法
を用いたデータ解析の結果を紹介し、これらの問題に新しい視点を与えたい。
 講演の前半では、GPSデータを用い、メッシュ間の人の流動量を表すネット
ワークを構築し、そのネットワークのコミュニティ検出を行った結果に
ついて報告する。このコミュニティは都市圏に対応するが、既存の行政区分
にとらわれない、人の流動の実情を反映したものと考えられる。検出された
コミュニティの規模分布を調べると、パレート的な分布よりもピークが
2つある対数正規分布でよく記述されることがわかった。
 後半では、都市の形成過程に関する数理モデルを提案する。本モデルでは、
地形データを用いることで、人の流動量が勾配などの地形情報に依存する効果
を導入する。また、メッシュ間の道路容量が人の流動量に応じて変化することも
本モデルの特徴である。数値実験の結果、地形情報を考慮することで、実際に
大都市が存在する場所に近い場所に人口密集地が形成されることがわかった。
講演では、人口分散と人口集中に対応する定常解の存在など、モデルの性質に
ついても考察を行う。
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〒980-8579 仙台市青葉区荒巻字青葉6-3-09
	 東北大学大学院情報科学研究科棟(青葉山)
	 
     世話人:安藤朝夫(顧問)、曽道智、河野達仁、伊藤亮、張陽
     TEL:  022-795-4503
     zhang @ se.is.tohoku.ac.jp

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